
Living_1
センターに設けられたキッチンを中心に南北に大きな窓を設け、明るく家族がいつでも集まるリビングとした。
「家族の絆を深めたい」リビングを北側にした大胆なアイデアがひかる住まいです。距離とつながりは家族と住まいの健康に欠かせないポイント。個人のプライバシースペースと家族のつながり暮らしと近隣関係、同一敷地内に異なる世代が暮らすなどでは特に大切になります。そんな距離感とつながりの程よい住まいのバランスを大切にしました。
建築家/中村 文典
(n+archistudio)
中村氏が大切にしたのは距離感とつながりのバランス。異なる世代が近くで生活するには、お互いのライフスタイルを尊重し合いながらコミニケーションがとれる場所が必要。この相反する2つの要望をどう実現するのか。
全てをオープンにするのではなく、南側と西側を閉じる事で外界からのプライバシーを守る。そのうえで、北側に開口部を設け、あえてご実家と向き合わせにすることで2つの世帯が同じ空間に暮らしているような一体感をもたらす設計とした。これにより、実家との間が中庭となり、気軽に会話が弾み家族のつながりを保つ住まいとなった。
建築家プロフィール/中村文典センターに設けられたキッチンを中心に南北に大きな窓を設け、明るく家族がいつでも集まるリビングとした。
キッチン前のリビングを北側にし、実家と繋がるように掃き出し窓を設けた。小上がりは子どもの遊び場になったり家族の寛ぐ場所とつかえるほか、縁側のように家族間で語らいを楽しむなどに使える。
ヨットの帆を思わせる鋭角的な片流れの屋根に、黒のガルバリウムが外界を寄せ付けないような堅牢さを醸し出している。
北側に玄関と掃き出し窓を設けることで北側に開く大胆な設計になっている。実家との間を中庭とすることで実家との距離を程よく保ちつつ、実家との一体感をもたらす空間に。
白とブルーを基調とした爽やかな雰囲気に。玄関からも繋がりフレキシブルに動ける回遊動線と、ランドリールームそしてバスルームに続く直線的な家事動線。2つの動線で毎日の家事の負担を少しでも減らす設計に。
窓も小さくし壁紙もトーンを落とすことでシックなベッドルームを表現。書斎コーナーの他、夫婦専用のクローゼットを設けて夫婦だけの特別な空間とした。
玄関から続く土間収納は大容量のシューズクロークとなっている。外で使う子ども用品も収納できるので便利。入口が2つあるので玄関正面は整然さを保つことができる。入るとすぐに洗面トイレと続き、衛生コーナーがまとまっているのも安心。