
先日、オンライン研修で建築家のお話を聞く機会がありました。
その中で、印象的だったお話をシェアします!
ちなみに、R+houseの建築家は、建築士の資格を有し、実績や経験などの審査に合格した人でなければなれません。
今回、お話して下さったのは、弊社でもお世話になっているナカタヒロヨ先生です。
ハウスメーカーや工務店などに所属していない独立した建築家事務所を構える建築家としてのプロ魂、
建築家魂に胸アツになりました。

家とは住まい手の”うつわ”
家づくりとは、家住まい手の”うつわ”を作るということ。
住まい手にとっての心地よい暮らしを送るために”うつわ”をつくることが建築家の仕事と、家づくりに対す思いをお話されていました。
住まい手とは、暮らし方をつくる人。
うつわはその暮らし方をつくる場所。
暮らしが豊かであるために、まずは「無駄なストレスや喧嘩が発生しないこと」
それを実現するために、人の動き「動線」に配慮して計画する。
さらに、うつわという建造物からもたらされる豊かさとして「広さを立体的に感じる」ことを意識しているそうです。
なるほど確かに
実際の器も、用途や価値観によって色々デザインがあります。
誰にとっても使いやすい定番の形の器もあれば、
誰でも使えるわけじゃないけど、合う人にはぴったりな器
量販店に売ってる器
専門店に売ってる器
作家が作った器
使う人にとって使いやすいもの、
用途や価値観に合わせて使うもの
どの器が良くて、どれが悪いということではなく、
使う人が幸せならばそれがいい器である、
まさに、お家もそんな感じだと思いました。
うつわを見たら、そこに暮らす住まい手の生活の雰囲気が想像できる。
暮らしは家族ごとに違うものなので、
そのお家を見たら、何となく住まい手はどんな人なのか雰囲気は伝わるものなのです。

間取りの中で生活リズムを習得する
ゾーニング
住居は、空間の中でも狭い場所ですが、
お家の中をゾーニングすることで、その家ならではの日々の生活のリズムが作られるとお話されました。
ゾーニングとは、空間をテーマや用途に分けて考えることをいいます。
規模の違いはあっても、空間デザインを考えるうえで基本になるもので、ゾーンは大きく分けると3つに分けることができます。
①パブリックゾーン
家族が集まったり、来客を招くスペース
②プライベートゾーン
個人の部屋
③サービスゾーン
キッチンやトイレ、バスルームなど
ゾーニングすることで、
例えば、
夜になってプライベートゾーンに移ったら、もう寝る時間だ。
このゾーンに来たら個々の時間を過ごす場所だ
と暮らしながら体得していく。
ゾーンが分かれていると、
小さなお子さんがいる場合は、
プライベートゾーンにある寝室で子どもを寝かしつけた後、
パブリックゾーンで気兼ねなくテレビを見たり寛ぐということが出来ます。
日々の間取りを介した暮らしの中で、
だんだんとその家の生活リズムを身に付けることができる、
そういう考えで、間取りを考えてるということでした。
建築家とのヒアリングでは、ご家族の生活スタイルをお聞きします。
生活スタイルはご家族ごとに違うので、
パブリックゾーンをどれぐらいのボリュームにすればいいか、
プライベートゾーンとパブリックゾーンの距離感がどれぐらいあればいいか、
建築家はヒアリングから、そういうこともイメージして空間を見ているんですね。
長くなってしまったので、いったんここまで。
次のブログでは
ゾーンニングからデザインが生まれること、
建築家と設計士の違いを感じたことをシェアしますね。